小さい頃、本を持って、りんご畑へ行っていた。我が家はりんご農家なので、
両親は畑でりんごの作業をしている。
私はかたわらで、好きな木陰を選んでござを敷き、その上に寝ころんで本を読む。
りんごの木の下、木洩れ日がゆらゆらと本のページにこぼれ、寝そべった私の鼻先に咲いた白つめ草には、時折、蜜蜂が寄ってきて、ブーンという静かな羽音をたてる。
時間を忘れて、夢中になって本を読んだ。
大人になった今は、畑の作業を手伝っているのでそんなこともせずにいるが、その時の、穏やかな静けさと、忘れられない楽しい気持ちは、今でも私の中にある。
このブログは、りんご農家の暮らしぶりや、読んだ本のことなどをメモしておく備忘録です。
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